水
【みず】
水の結晶が音楽に反応する理由
水が、いろいろな音によって違った反応を見せることを知っていただろうか。これについて研究した人がいる。IHM総合研究所の江本勝氏だ。水に音楽を聞かせたり声をかけたりしながらその水を凍らせて、その結晶の写真を撮る。その結晶はどれひとつとして同じ形にならないのだが、美しい曲を聞かせると美しい結晶に、美しくない音楽の場合は、やはり結晶も美しくないのだという。だが、そもそもどうして、水に音楽や音を聞かせると反応するのだろうか。それは、すべてのものは振動するとき固有の波動を持っているからだという。音だけでなく、ある言葉を紙に書いて、その紙を水に近づけた場合、書かれている言葉によってできる結晶も違うという。ウソのような本当の話のようだ。この江本氏によると、たとえば、「ありがとう」という意味の言葉は国によって様々違う。「しぇーしぇー」「さんきゅー」「だんけ」など、音としてまったく違うものである。ということは音の響きは違うので結晶もまったく違ったものになりそうな感じだが、実際に結晶をつくってみると、どの国の言葉の結晶も似ている形を示すという。なんとも不思議な話である。普段は目にも見えず音にも聞こえず、私たちの周りにある「波動」。水にならって、ちょっと耳を澄ましたら心に響くものが何か違ってくるかもしれない。人間の体は約七〇パーセントが水なのだから。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820863 |