初日の出
【はつひので】
日本で最も早く初日の出が見られるのは、南鳥島
毎日毎日、昇ってくる太陽だが、元旦だけは別格。ありがたい「初日の出」として多くの日本人が各地でそれを拝む。どうせなら日本でいちばん早く初日の出を見てみたいものだが、それはいったいどこなのだろうか。結論からいえば、それは日本でいちばん東にある南鳥島で、二〇〇七(平成一九)年の場合は午前五時二七分だった。その年、富士山では午前六時四二分だったから、一時間以上早く初日の出を拝めたことになる。ちなみに、日の出の時刻を調べたい場合は、海上保安庁のホームページなどで調べられるので活用しよう。日の出は、原則として東に行くほど早い。だが、経度だけでなく緯度や標高も関係しており、標高の高いところほど早く日の出を見ることができる。日本列島のおおよその日の出の順番を知りたいなら、地図の日本列島の斜めのラインに沿うように、右上から左下に線を描き、その線を移動していくとよくわかる。前述の南鳥島をスタートに、続いて小笠原父島(六時一七分)、標高の高い富士山頂(六時四二分)、犬吠埼(六時四六分)、納沙布岬(六時四九分)、金華山や東京・横浜(六時五〇分)、仙台(六時五三分)、名古屋(七時)、大阪(七時五分)、札幌(七時六分)、岡山(七時一一分)、松山(七時一三分)、那覇(七時一六分)、鹿児島(七時一七分)、福岡(七時二二分)、石垣島(七時二六分)、与那国島(七時三一分)の順だ。最初の南鳥島と最後の与那国島では二時間四分もの差ある。つまり、普段は意識しないが、日本国内には実質上、二時間の時差があるということだ。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820709 |