ノンアルコール
【のんあるこーる】
実は一パーセント未満のアルコールは入っている
「ノンアルコール・ビール」は、本当は「ローアルコール・ビール」と表記したほうが正しい。一パーセント未満とはいえ、アルコールはシッカリ入っているからだ。お酒に弱い人がノンアルコール・ビールを飲んでみればすぐわかる。つくり方はいろいろあるが、本物のビールとほとんど同じである。その細かい方法は企業秘密らしいが、本物のビールをつくる過程で、アルコール分を飛ばして濃度を薄めているだけのものだろうと思われる。ノンアルコール・ビールに限らず、酒類のアルコール濃度はあくまでメーカー側が検査をして表示しているものだ。それを飲んだ人にどんな反応が出るかはまさに千差万別である。ノンアルコール・ビールでも、体調が悪かったりすれば、かなり酔っ払ってしまうかもしれない。二〇〇二(平成一四)年に実施された道路交通法改正で、飲酒運転の罰則が強化された影響を受けてか、いまノンアルコール・ビールの需要がうなぎ上りだというが、ドライバーは注意が必要だ。アルコール度数が五パーセントのビール一本を飲むのと、一パーセントのノンアルコール・ビール五本を飲むのはまったく同じことだからである。その名に安心して飲みすぎれば、たいへんなツケを払うことになってしまう。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820687 |