MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

雑学大全2趣味 >

トリコロール
【とりころーる】

トリコロールの元祖は、フランスではない

トリコロールといえば、青、白、赤のフランス国旗の色の組み合わせをさすことが多い。カフェレストランが内装にこの組み合わせを使えば、もうそれだけでフレンチの雰囲気が出せるという特徴的な配色だ。このフランス三色旗は、フランス革命のときに初登場している。バスチーユ牢獄が襲撃された三日後の一七八九年七月一七日、国民軍総司令官だったマルキス・ドゥ・ラ・ファイエット将軍が、将兵の帽子に採用したのがはじまりという。三色は、青、白、赤の順に、自由、平等、博愛をあらわし、共和制となって近代国家をめざしたフランスを象徴するものといわれている。ところが、歴史をさかのぼってみると、三色旗の登場は意外にもっと古い。神聖ローマ帝国が権力をふるっていた一二〇〇年頃に、すでに(現在の)オーストリアに三色を使った旗が登場している。また、スペインから独立したオランダが、一五七四年にオレンジ、白、青の三色旗を制定している。国旗としてトリコロールが使われたのはこれが最初だ。オレンジは独立に尽力したオレンジ公ゆかりの色だったが、海上で判別しづらい色ということで、現在の赤に変更になっている。その後、ロシア帝国でもピョートル大帝がオランダの独立に感激して三色旗を導入した。旧ソビエト連邦が崩壊して成立したロシア連邦で復活した、上から白、青、赤の三色旗である。さらに、ベルギー王国やルクセンブルク大公国など、王室を残す国々でも三色旗が国旗とされている。このように見てくると、共和制であろうが王制であろうが、三色それぞれに意味を込め、独立を象徴する国旗として三色旗が使われているようだ




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820631

この辞典の個別アプリ

雑学大全2
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾アプリ。

【辞典内Top3】 火元責任者  上総・下総  ちゃん  
【関連コンテンツ】

関連辞書

雑学大全 暦の雑学事典 日本史の雑学事典 道と路がわかる事典 

関連書籍

 東京書籍「雑学大全2」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京雑学研究会
価格:2,160
収録数:1000
サイズ:25.6x18.4x3.6cm(B5判)
発売日:2004年8月
ISBN:978-4487801305

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト