MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

雑学大全2地理 > 場所

洗足
【せんぞく】

洗足池の「足」は、あの日蓮上人の「足」!?

東京を走る東急目蒲線に、「洗足」という名の駅がある。辺りは閑静な住宅街だ。洗足の意味は、読んで字のごとく足を洗う」ことなのだが、なぜこんな名がつけられたのだろうか。中世の頃、この辺り一帯は「荏原郡千束郷」と呼ばれていた。つまり、もともとは「洗足」ではなく「千束」だったのである。当時は税として稲を納めなくてはならなかったが、千束郷にある大池(現・洗足池)が灌かん漑がい用の水源地だったため、千束分の稲が免除されてこの名がつけられたとされる。また一説には、免租の理由は、水源地だったからではなく、千人の僧の法会「千僧供養」の費用のための免田だったともいわれている。では、「千束」が「洗足」になったのはどうしてだろうか。これは、鎌倉時代の僧日蓮が常陸に湯治へ行く途中、前述の大池で足を洗ったという伝説をもとに、「洗足」の文字が当てられるようになったといわれている。つまり、「洗足」の「足」とは、日蓮の足のことだったのである。もともと洗足は、雑木林と湿地帯が広がる自然豊かな土地だった。現在のような町が形成されたのは、大正時代のことである。田園調布一帯が開発された後、目蒲線洗足駅が誕生し、洗足地域は高級住宅地の顔になりはじめた。




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820491

この辞典の個別アプリ

雑学大全2
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾アプリ。

【辞典内Top3】 火元責任者  上総・下総  ちゃん  
【関連コンテンツ】

関連辞書

雑学大全 暦の雑学事典 日本史の雑学事典 道と路がわかる事典 

関連書籍

 東京書籍「雑学大全2」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京雑学研究会
価格:2,160
収録数:1000
サイズ:25.6x18.4x3.6cm(B5判)
発売日:2004年8月
ISBN:978-4487801305

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト