スマトラ沖地震
【すまとらおききじしん】
あまりの大きさに地球の形を変えてしまった!
二〇〇四年一二月二六日、スマトラ島沖地震は起こった。世界中で報道された、何もかもを押し流していく大津波の映像のインパクトは大きかった。インドネシア西部時間で午前七時五八分に、スマトラ島北西沖のインド洋で発生したマグニチュード九・三というこの地震は、一九〇〇年以降では二番目に大きい規模の地震であった。そして、地震により生じた大津波は、インドネシアだけでなく、インド洋沿岸のインド、スリランカ、タイ、マレーシア、東アフリカの沿岸にまで達したという。さらに、この大地震の影響で、なんと地球の形がわずかながら変わったという研究報告が二〇〇五年になされている。アメリカ航空宇宙局(NASA)の計算では、両極方向の丸みがわずかに増えて、赤道付近のふくらみが減少したとされている。地球は、完全な球ではなく、ほんの少し南北につぶれた形をしているが、NASAの詳細な計算によると、今回の地震で、北極の地軸が約二・五センチ東へずれてしまったというのだ。一日の長さも一〇〇万分の三秒短くなったという。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820472 |