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雑学大全2地理 > 場所

渋谷
【しぶや】

渋谷の「渋」は、赤サビの色?

東京にある若者の街「渋谷」。一説によると、昔、この地を流れる川があったが、鉄分を多く含んでいたために、赤サビのような「シブ色」だった。そこで、その川を「シブヤ川」というようになり、珍しい色の川にちなみ、「シブヤ」と呼ばれるようになったという。それでは、「渋谷」の「谷」はどこからきたのだろうか。実は、この川が谷あいにあったことからだという。ほかには、現在の渋谷付近は昔は入り江で、「塩谷の里」と呼ばれていたのだが、いつしか「塩谷」がなまって「渋谷」に変わってしまったという説もある。また、平安時代の終わりに、渋谷地域を治めていた領主の河崎重家が、京都の御所に忍び込んだ賊を捕らえるという手柄をあげ、このときの賊の名が渋谷権介盛国という名であった。そこで、河崎の手柄を称えるために、賊の名である「渋谷」という姓を賜り、そこから「渋谷」になったともいわれる。賊の名を賜ることが名誉なことかどうかはさておき、河崎に渋谷の名を与えたのは堀川の院だとされるから、それはそれで名誉なことだったのだろう。なお、いずれも定説にはなっていない。ところで、渋谷の街がいまのような若者の街になったのは、およそ一九六四(昭和三九)年の東京オリンピック以降であるオリンピックの選手村跡が代々木公園となり、渋谷駅からそこへ向かう公園通りには、デパートや劇場が立ち並ぶようになったのである。加えて、近郊の原宿、青山などファッション街ともつながるようになり、とくに若者に支持される街となっていったのである




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820390

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