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雑学大全2生活 > 食べ物

シシャモ
【ししゃも】

「シシャモ」を漢字で「柳葉魚」と書く理由

その昔、親孝行な子どもが、病気になった両親に何か栄養になる食べ物を与えたいと川べりを歩いていたところ、そばにあった柳の木からハラリと葉が一枚、風にふかれて川面に落ち、それが清水のなかで魚に変わった……。これは、アイヌ民族に古くから伝わる「柳葉魚」の伝説である。この伝説に基づいて、「シシャモ」に「柳葉魚」という字が当てられた。この柳葉魚は、サケ目キュウリウオ科シシャモ属の魚で、世界でも北海道の南部でしか穫れないといわれる。体色は銀白色で細長く美しいが、産卵期になるとオスは黒ずみ、尻びれが大きくなる。産卵は、一〇月下旬から一二月上旬に海から河川に遡上して、河口から四?一〇キロあたりの海水の影響がおよばない水深六〇センチほどの場所でおこなわれるという。北海道勇払郡むかわ町では「町魚」に制定され、旬になると、商店街の軒先に縄にはさんだ何十連もの柳葉魚のすだれが寒風に揺れる。この「柳葉魚のすだれ干し」は、秋から冬にかけての町の風物詩だ。ところで、「シシャモ」といえば、ご存知のようにカルシウムが豊富で、酒の肴としても重宝されているが、全国で消費されている「シシャモ」の九割はこの「柳葉魚」ではない。こちらは「カラフトシシャモ」という魚で、生態は大きく異なるのだ。ウロコが小さくほとんど見えない点、また市場では価格が安いのですぐに「柳葉魚」と区別できるが、見た目や食感はよく似ている。しかし、ひとくち食べると違いがわかるといわれるくらい、「柳葉魚」のおいしさは格別なようだ




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820379

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編集:東京雑学研究会
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