MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

雑学大全2趣味 > スポーツ

重い球
【おもいたま】

ピッチャーが投げる「重い球」と「軽い球」って、どう違う?

プロ野球で使う球は、コミッショナーに認定された公式球だから、一つひとつの球の重さの差はほとんどないといっていいくらいに正確だ。それを、解説者たちは「重い球」「軽い球」という表現を用いて、まるで一球の重さが異なるようにいう。「あんな重い球を投げられては……」「軽い球をバットの芯に当てたので、よく飛びました」というような用い方だ。こういうケースでの「重い」「軽い」は、バッターの側からの表現といってよく、ボールバットにのせて運ぶときの感触からきていると受け止めればいい。ピッチャーの側、あるいは科学的にいうと、重い球というのはバッターに向かって投げた球の回転が少ない場合で、軽い球というのは回転が速いものをさす。回転が速い球はスピードも出やすく伸びやキレが加わるから、打者を惑わせることができる。うまくいけば空振りの三振だ。しかし、もしバットの芯に当たれば、ボールの回転が速いぶん推進力となって、飛距離のある打球になる。へたをすれば本塁打だ。反対に重い球は、回転は少ないだけにボール本来の重みがバットにかかり、たとえ芯にあたっても飛距離は出ない。微妙な変化球で望むところに打たせて、ゴロに打ち取ることができる。ピッチャーはこの両方を技術によって投げ分けられれば最高なのだが、それはまれなケースだ。体力、投球法などでそれぞれのピッチャーの球質はどちらかに偏りがちだ。また、それを承知で投手と打者が駆け引きをしているのを読み取るのが、野球観戦の醍醐味でもあるといえる。




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820135

この辞典の個別アプリ

雑学大全2
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾アプリ。

【辞典内Top3】 火元責任者  上総・下総  ちゃん  
【関連コンテンツ】

関連辞書

雑学大全 暦の雑学事典 日本史の雑学事典 道と路がわかる事典 

関連書籍

 東京書籍「雑学大全2」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京雑学研究会
価格:2,160
収録数:1000
サイズ:25.6x18.4x3.6cm(B5判)
発売日:2004年8月
ISBN:978-4487801305

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト