ウサギ①
【うさぎ】
「寂しいと死んでしまう」というのはどこまで本当か?
長い耳と小さな目がかわいいととらえられることが多く、ペットとしても人気があるウサギ。現在、人に飼われているウサギは、すべて「哺乳綱ウサギ目ウサギ科アナウサギ属」を家畜化したものといわれている。ペットとして飼われるウサギの種類には、短毛で小型、好奇心が強く活発な「ネザーランド」、耳が大きく垂れているのが特徴で、顔が丸く愛嬌があり、性格は非常におとなしく、人にもよくなつく「ロップイヤー」、目の周りに特徴のあるアイラインを持つ小型のウサギ「ドワーフホト」、短毛種だが、毛の密度が濃く美しく、性格も穏やかで人なつこい「レッキス(ミニレッキス)」、本来は毛を利用するために生み出された長毛種で、おとなしい性格で我慢強く、人形のように動かないものが多い「アンゴラ」などがある。さて、よく「ウサギは寂しいと死んでしまう」といわれるが、本当だろうか。結論からいえば、ウサギに限らず、「寂しいと死んでしまう」という動物はいない。しかし、一匹だけで置かれていると、気持ちから活力がなくなり、結果として食欲がなくなって病気になり死んでしまうということは考えられる。これは、人間にも同様のことがいえるだろう。人間も他人と話したり、食事をしたりしてコミュニケーションをとりながら暮らしている。もし、いっさいのコミュニケーションをとらないで生活していったなら、精神的にまいってしまうに違いない。ペットの元気を保つためにも、返事がなくとも毎日話しかけるようにし、一緒に遊ぶ時間を持ちたいものである。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820077 |