【雑学大全2】ヒトの不思議 > 人物
伊藤博文②
【いとうひろぶみ】

あまりの好色ぶりに明治天皇も思わずお説教!?
東京市長や衆議院議員を務めたことのある牛塚虎太郎の博文への言葉に、「婦人に関する欠点さえなければ、おそらく人間として満点といってよかろう」というものがある。婦人に対する欠点とは何か?実は博文はかなりの女好き。その好色ぶりは明治の元勲のなかでも飛びぬけていて、毎晩芸妓を二人ずつ別荘に呼んで、かわるがわる相手をつとめさせていたという。その絶倫ぶりは有名で、「伊藤の行くところに女あり」とまでいわれ、当時の新聞の三面を女がらみの記事で何度もにぎわせた。こんな具合だから、明治天皇までが心配をする始末。見るに見かねて、「少しいい加減にしたらどうだ」と注意したそうである。ただ、博文が好きだったのは芸妓で、一般女性に悪さをしていたわけではない。それどころか妻おすみにさえろくに手を出さず、初夜は結婚して一年三カ月も後の一回だけ。三年後には芸者と結婚するからと妻を追い出してしまったという話も伝わっている。
![]() | 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820051 |