ワイングラス②
【東京雑学研究会編】
§ワイングラスのボールの形にも意味がある!
ワイングラスのデザインで見逃せないのが、ワインを注ぐボールの部分の形である。ボールの形がいくつもあるのも、実はワインを楽しむための工夫なのだ。
口先がほどよく内側にカーブしたチューリップ型は、香りを少しずつ立て、逃がしにくい形である。良質で長期間熟成されたワインに適している。
白ワイン用は少し小ぶりにできている。白は、冷やして飲むことが多いので、少量ずつ温度が上がらないうちに飲めるよう配慮されているのである。また、アルコール度の高いワイン用のグラスも小ぶりである。
ボールの膨らみの大きいバルーン型は、ワインが空気に触れやすく、香りがすぐに立ち上る。
細長いフルート型は、立ち上る気泡をゆっくり楽しめる。口が広く底の浅いソーサー型は、一気に飲めるので、乾杯用に使われることが多い。口先が外側に反っているグラスは、甘みに敏感な舌先にワインがあたるようになっているので、果実の風味を存分に楽しめる。
ワインだけでなく、グラスにもこだわるのが通というものである。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670953 |