MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

雑学大全生活 > 服装

ネクタイ②
【東京雑学研究会編】

§ネクタイを締めるようになったのはなぜか?

再び、スカーフを首に巻くファッションが復活したのは、一七世紀のフランスで、ルイ一四世の時代であった。一六五六年、オーストリア軍所属のクロアチア人軽騎兵たちが、王を警護する傭兵としてパリに現れた。そのとき、彼らは首にリネンモスリンスカーフを巻いていたのである。さっそうとしたいでたちだったという。
クロアチアでは、ハンカチ対角線にたたんで首に巻くことが、長い間男性の正装の一部であったという。このいでたちは、「クロアチア人」を意味する「クラバット」と呼ばれた。
ルイ一四世はこの装いを気に入り、自分も最高級のリネンレーススカーフを作らせ、ネクタイのように前に垂らし、宮廷に現れた。スカーフ瞬く間に上流階級に広がっていった。
「クラバット」は、一六六〇年代には、イギリスに上陸。チャールズ二世の宮廷から上流階級へと広がり、その名も「ネクタイ」へと変わっていった。
現在のように結び目を作り、長く垂らすフォア・イン・ハンドタイプが登場したのは、一八六〇年代のことであった。日本では、明治維新直前の洋服の移入とともに、ネクタイも締められるようになった。当初は、襟巻などの呼び名があったようだが、大正半ばが過ぎる頃には、ネクタイという名称が定着したと言われている。
時には着用をうっとうしく思われているようなネクタイ。これが普及する背景には、長い歴史があったのである




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全」
JLogosID : 12670744

この辞典の個別アプリ

雑学大全
「働きバチは1日6時間しか働かない」など、知的好奇心をそそる雑学の集大成。全1000項目を収録したアプリ。

【辞典内Top3】 握手  裁きの豆  ベレー帽  
【関連コンテンツ】

関連辞書

雑学大全2 暦の雑学事典 日本史の雑学事典 道と路がわかる事典 

関連書籍

 東京書籍「雑学大全」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京雑学研究会
価格:2,160
収録数:1000
サイズ:26x19x4cm(B5判)
発売日:2004年8月
ISBN:978-4487799473

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト