【雑学大全】生活 > モノ
実印
【東京雑学研究会編】

§実印とは何か?
実印とは印鑑の種類ではない。これは、市役所や区役所で印鑑登録をすませた印鑑のことである。だから、文房具屋で実印を買うことはできないのだ。これを誤解していると恥をかいてしまうので注意しよう。大量生産の三文判では実印にならない。できたらきちんとハンコ屋さんでオーダーメードで作りたいものだ。
実印が必要なのは不動産の売買をするときや、相続をするときだ。つまり、かなり大事な場面で必要なものなので、ポンポン押していいものではない。特に、白紙の委任状などに実印を押したりすると、後で財産を根こそぎ持っていかれるということも起こりうる。
他人に実印を悪用されるケースが多かったため、最近は印鑑証明書をとるときは登録カードが必要となっている。このカードと実印はできたら別々に保管したいもの。そうすれば、どちらかを紛失してもカードを再発行してもらったり、実印を変えたりして、トラブルを未然に防ぐことができる。
![]() | 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670425 |