【イタリアン手帳】デザート >
ババ

ブリオッシュのような焼き菓子に、ラム酒シロップをどっぷりと

フランス菓子のサヴァランSavarinのほうが耳になじみがあるかもしれない。基本的には同じもので、東欧に起源があるとされる伝統的な焼き菓子。ババの名の由来は諸説あるが、発案した王様が「千夜一夜物語」のアリババにちなんでつけたという説が一般的なようだ。
作り方の基本は、まずは小麦粉、卵、砂糖、バターに酵母を加えた生地を膨らませ、ふっくら焼き上げる。それをラム酒ベースのシロップにとっぷり浸す。スポンジケーキより粗くパンよりも軽い生地はシロップをよく吸ってじゅわっと重い。そこにたっぷりクリームを添える。ブリオッシュのような型で焼くことが多く、ぽっこりした形にクリームやフルーツを飾った姿はかわいらしい。ベリー系のソースもよく合い、写真はフランボワーズとブルーベリーで爽やかに。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541101 |