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パン-about

イタリアのパンは地方ごとに大きく異なり、種類も多い。一般的な食事パンは、バターや卵、牛乳などを使わない、ごくシンプルなものが基本。小麦の味が生きていて、ワインや料理の味を引き立ててくれる。地方の独特なパンは、日本では専門店でしかお目にかかれないが、フォカッチャやグリッシーニは、イタリア料理店でもよく手作りしている。ほか、名もないような小さな丸パンやライ麦パンなどを焼いて、盛り合わせて出す店も多い。
甘いパンも同じパーネpane の名で呼ばれるが、どちらかといえば菓子の仲間。ここでは食事パンのみを紹介する。

東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541070