【イタリアン手帳】ピッツァ >
カルツォーネ

具材をのせたら二つ折りに、旨みを封じ込めた包み焼き

二つ折りのピッツァ。中に具材を入れて半分に折り、端を押さえて形を整えて焼く。calzone(カルツォーネ)の直接の意味は、「長ズボン」「靴下」、あるいは転じて「包む」ともいわれるが、明確ではない。具材を包み込むこの形は、一説には揚げるために生まれたとされ、焼いたものはCalzone al forno(カルツォーネアルフォルノ)と呼ばれることもある。または単に食べやすくするためとも。テイクアウトにも好まれるが、上にソースをかけてボリュームたっぷりのひと皿にもなる。旨みがしっかり閉じ込められていて、割ってみるまで何が出てくるかわからないのも楽しい。
写真は、トマトソースを塗ったピッツァ生地に、モッツァレッラとリコッタとサラミをのせ、二つに折ったら、上にトマトソースをさっとひと塗り。そこに、さらにモッツァレッラとバジルを散らして石窯で焼いた。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541067 |