【イタリアン手帳】スープ >
リボリータ

トスカーナ生まれのマンマの味、パンの入った野菜たっぷりスープ

野菜スープにとっぷりとパンを浸し、熱々を召し上がれ。これぞイタリアのマンマの味、家庭料理の代表格だ。元々はトスカーナ地方の郷土料理として知られ、豆とキャベツのスープでパンを煮込んだものだが、今やアレンジはさまざまだ。写真は、タマネギ、ジャガイモ、キャベツ、ニンジンなどの野菜を小さめに切って、水だけでことこととじっくり煮込んだ野菜スープに、スライスしたパンをのせ、じっくり吸わせている。
そもそもの名前の意味が、ri =「二度」または「繰り返し」、bollitoボッリート=「煮た」。すなわち、よく煮込んだスープを指し、作り置きのミネストローネを使うこともある。たっぷりの野菜と炭水化物が同時に摂れて、味わうほどに体の隅々に栄養が行き渡るようだ。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541032 |