大数の法則
【たいすうのほうそく】
サイコロを転がすと、1から6の目のうちどれの目がでるかわからない。しかし、10回、20回とサイコロを転がすうちに、1から6のうちどの目も均等に出ることがわかります。このように転がす回数を増やせば、発生する目の数は一定になってきます。これを「大数の法則」といいます。
保険は、この「大数の法則」の考えに立脚して、偶然の出来事のように思われる保険事故(保険金を支払う事案)に対しても、全体として保険事故の発生する割合は一定である(予定している死亡率とほぼ等しくなる)として、保険料を設定しています。
なお、「大数の法則」が成り立つためには、サイコロの場合、歪みがなく1から6の目が均質に出来ていることが必要となりますが、保険の場合も、健康状態などがほぼ同じである集団となっていないといけません。そのため、生命保険の加入に際して、医師による診査、告知による健康確認、査定などの危険選択を行っています。
↑「大数の法則」は、スイスの数学者、ヤコブ・ベルヌーイが「推測法(1713年)」で提案しています。
| 保険評論家:佐藤立志 (著:佐藤立志(故)) 「保険用語辞典」 JLogosID : 5165026 |