【カクテル手帳】ワイン・シャンパン・ビールベース >
シャンパンカクテル


"「君の瞳に乾杯」という台詞は今やギャグとしてしか使われないであろうが、出典の映画『カサブランカ』は、戦争によって引き裂かれる男女の悲恋を描いた名作だ。公開は1942年。ハンフリー・ボガート演じる主人公のリックが、イングリッド・バーグマン演じるヒロインのイルザを見つめながら言う。このときに2人が手にしていたのがシャンパン・カクテルで、台詞とともに一躍有名なカクテルとなった。
シャンパングラスの底に沈んだ角砂糖から気泡が立ち上り、徐々に甘さを増していくロマンチックな一杯。「君の瞳に乾杯」とは言わなくても、恋人と見つめ合いながら飲みたいカクテルだ。
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![]() | 東京書籍 (著:上田 和男) 「カクテル手帳」 JLogosID : 8539030 |