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ベース基礎知識 テキーラ

ベース基礎知識 テキーラ

"メキシコを代表する酒。長らく原産国でのみ消費されてきたが、1968年のメキシコオリンピックを機に世界中に知られるようになった。アガベ・アスール・テキラーナという竜舌蘭(マゲイ)の1種を原料とするが、テキーラの名が冠されるのはハリスコ州、ナヤリット州、ミチョアカン州、グアナファト州、タマウリパス州の5つの州で蒸留された製品のみ。その他の地域で造られたものは「メスカル」と呼ばれる。

製造方法、代表的な銘柄等
8~10年ほど育ったアガベ・アスール・テキラーナの球根を蒸して粉砕し、糖汁を取り出して発酵、単式蒸留機で2回蒸留する。この後、樽熟成をするものとしないものに分けられ、製品化される
カクテルの材料に使われる無色透明のホワイトテキーラは「ブランコ」と呼ばれ、樽熟成をせずにステンレスタンクでの短期間の貯蔵後に瓶詰めされたものだ。テキーラ本来のシャープ飲み口を楽しめるオークの樽で2カ月以上熟成されると「レポサド」、1年以上熟成されると「アネホ」、3年以上熟成されると「エキストラ・アネホ」となる。樽の香りが移り円熟味を増したテキーラは、ブランコとはまた違った魅力がある。ストレートロック味わいたい。
なおテキーラには、原料のアガベ・アスール・テキラーナを100%使用した製品と、51%以上のアガベ・アスール・テキラーナに廃糖蜜由来の他の酒などをミックスした製品とがある。ラベルに「Silver」「Gold」などが記載されているのは、ミックスの製品だ。Goldはプレミアムテキーラとされていることもあるが、ブランコのSilverにカラメルで着色しただけの製品も多い。アガベ・アスール・テキラーナ100%の製品は、ラベルに必ず「100% Agave」の表示がある。
代表的な銘柄は、オルメカ、サウサ、クエルボなど。

その他
瓶に唐辛子や虫などが入れられた製品を見かけることがあるが、これはテキーラではなく、メスカル竜舌蘭に寄生する赤い芋虫を漬け込んだ「グサノ・ロホ」が有名だ。メキシコではメスカルテキーラを、レモンライムを絞り、塩を舐め、ストレートで流し込む、という飲み方をよくするが、このときに使われる塩にもともとはこの赤い芋虫を乾燥させた粉がブレンドされていた。しかし最近は、塩にチリパウダーを混ぜたり、ピンク色の岩塩を使用するなどして代用することが多いという。
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東京書籍 (著:上田 和男)
「カクテル手帳」
JLogosID : 8538993

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 東京書籍「カクテル手帳」

出版社:東京書籍[link]
編集:上田 和男
価格:1,512
収録数:130
サイズ:16.2x9.2x1.2cm(-)
発売日:2010年4月
ISBN:978-4487804009

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