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碧螺春
【へきらしゅん】
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![碧螺春](../img/d017/109_f.jpg)
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碧螺春は、江蘇省の蘇州市にある景勝地、太湖に浮かぶ洞庭山が産地です。とくに東山産が最上とされ、年に一度だけ、春分から穀雨のあたりに摘み取られますが、明前のものがより上質とされます。
清代から続くこの地の茶樹は、周りに悪い植物があってはいけないと、梅、桃、杏などの果樹の間で栽培されます。若い茶葉は丁寧に製茶され、仕上がりは小さな田螺のように捻れ、白毫(白い産毛)が覆っています。
果樹の下で育てられた茶葉は、わずかに花のような清らかな香りがあり、淡く甘い後味が残ります。
![]() | 東京書籍 (著:作山 若子/日本ティーコンシェルジュ協会) 「喫茶手帳」 JLogosID : 8504067 |