【喫茶手帳】中国茶 >
黄山毛峰
【こうざんもうほう】


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安徽省の黄山といえば、その奇岩の連なる峰々が水墨画に描かれ、「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」といわれるほどの景勝地。黄山毛峰は、その仙境のような地が作り出す銘緑茶です。
このお茶は、中国緑茶で一般的な釜炒りをした後、130~150℃という高温であぶって乾燥させるため、わずかながら薫香があります。一方で渋みは少なくなり、全体として栗のような甘い芳醇な味わいです。なお、若芽を一芯一葉で摘んだ最高級品は黄山雀舌と呼ばれ、別格に扱われています。
![]() | 東京書籍 (著:作山 若子/日本ティーコンシェルジュ協会) 「喫茶手帳」 JLogosID : 8504066 |