MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

暦の雑学事典5章 季語と年中行事の雑学 > 水無月

夏安居
【げあんご】

 安居とはサンスクリット語(梵語)の「雨季」の漢訳。原始仏教集団では、春から夏の約三か月の雨季は、外出を避けて修行に専念する習慣があった。日本の梅雨のように健康を害しやすい時節なので、釈尊は弟子たちに休息を与えたのである。これを夏安居あるいは雨安居という。祇園精舎や竹林精舎などの精舎は、そのための施設でもあった。
 仏教が中国に伝来してからも、この夏安居の制度は受けつがれ、中国では陰暦四月一六日から七月一五日までの三か月を夏安居と定めた。日本では『日本書紀』に、天武一二年(六八三年)、「是の夏に、始めて僧尼を請せて、宮中に安居せしむ」とあるのを夏安居始まりとしている。夏勤め・夏行・夏籠りなどともいう。




日本実業出版社 (著:吉岡 安之)
「暦の雑学事典」
JLogosID : 5040143


【辞典内Top3】 曜日の順番  七曜の起源と意味  干支紀年法と干支紀日法  
【関連コンテンツ】

関連辞書

日本史の雑学事典 道と路がわかる事典 雑学大全 雑学大全2 

関連書籍

 日本実業出版社「暦の雑学事典」

出版社:日本実業出版社[link]
編集:吉岡 安之
価格:1,404
収録数:198
サイズ:18x13x1.8cm(-)
発売日:1999年12月
ISBN:978-4534030214

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト