【名言名句の辞典】1人生 > 老いとともに生きる
よく生きられた生涯はたとえ短いものであっても人々の追憶の中に再びその生涯を生きるだろう

【名言名句】
よく生きられた生
涯はたとえ短いものであっても人々の追憶の中に再びその生涯を生きるだろう
【解説】
完全燃焼した生命は、たとえ短くとも、いつまでも人びとの記憶の中に生き生きと残りつづけるものだ。それによって死者は生者とともに生きつづけるといえる。あるいは、そのように愛され追憶される人生は、たとえ短くともよく生きられた生涯だといえる。そのような人はさいわいだ。そして、そのように死者と生きつづけてゆける人もまたさいわいだろう。愛と追憶が生命を無限に続くくさりのようにつないでいくような気がする。
【作者】福永武彦
【生没年】1918~79
【職業】作家
【出典】『別れの歌』
![]() | あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450171 |