【名言名句の辞典】1人生 > 老いとともに生きる
生ぜしおりも一人きたりき去りてゆかんおりも、又しかなりあいあう者はかならずわかれ生ずる者は、死か

【名言名句】
生ぜしおりも一人
きたりき去りてゆかんおりも、又しかなりあいあう者はかならずわかれ生ずる者は、死かならずいたる
【解説】
後深草院に愛された女性の自伝的回想記の中の言葉。
複数の男性との恋の遍歴を経て、孤独になり、出家して各地を回って流転の人生を送り、五巻の作品を書いた。悟りきった信仰、というよりも、人生のはかなさが胸を打つ。
【作者】後深草院二条
【生没年】十三~十四世紀頃
【職業】日記文学作者
【出典】『とはずがたり』
【参考】後深草天皇は鎌倉時代の第八十九代の天皇。弟である第九十代亀山天皇と対立、持明院統と大覚寺統という二つの血統の争いをうんだ。
![]() | あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450169 |