いかに長く生きたかではなくいかに良く生きたかが問題である
【名言名句】
いかに長く生きた
かではなくいかに良く生きたかが問題である
【解説】
織田信長の生きた時代には「人生五十年」だったが、現代の長寿大国日本では「人生八十年」。人生もずいぶん長くなった。セネカの生きた紀元前後の古代ローマでは人生何年だったのだろうか。長く生きればいいというものではない、とセネカはいう。いかによく生きるかなのだと。
では、どんな人生がよく生きられた人生なのだろう。なに不自由なく暮らして立派な墓に葬られたらよく生きたのか。人に尊敬されるような立派なことを成し遂げたら? 貧しくとも誠実に小さな幸せを守って生きたら? どれもよい人生だろう。
どんな人生であろうと、自分で生き方を考え、決めて、目的や目標をもち、それに向かって歩みつづけ、小さな努力や大きな努力を重ねて、目的を遂げられずとも、目標に届かずとも、悔いのないように生きたなら、セネカにも「よく生きた」といってもらえるのではないだろうか。
【作者】セネカ
【生没年】BC4頃~AD65
【職業】古代ローマの哲学者
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450170 |