つまづいたっていいじゃないかにんげんだもの
【名言名句】
つまづいたってい
いじゃないかにんげんだもの
【解説】
人間は失敗する。その能力に限りがあるからである。また、人間は挫折する。夢やあこがれを抱く存在だからである。失敗も挫折も、それは人間である証なのだ。だれもがそれをくぐり抜けて成長するのである。相田みつをは、「人間にとっていちばん大事なものは、学歴でも肩書きでもお金でもありません。丈夫な身体と健康なこころ、これが最高の宝です」ともいっている。
【作者】相田みつを
【生没年】1924~91
【職業】書家・詩人
【出典】『にんげんだもの』
【参考】相田には二人の兄がいた。貧しさゆえに進学をあきらめた二人は働いて彼を進学させてくれた。そして一人は「どんなに苦しくても卑しいことはするな」といい、一人は「自分の納得する生き方をしてくれよ」といい、二人とも戦死した。相田は『三人分』という詩で兄たちとともに生きる自分を表現している。彼の生きざまと人間の弱さを包み込むようなやさしさはこの二人から受け継いだものでもあるのだろう。
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450033 |