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東洋医学のしくみ6章 東洋医学の現状と将来 >

鍼灸治療の費用
【はりきゅうちりょうのひよう】

治療に健康保険は使えるのか

◆保険のきく漢方薬少ない
 漢方薬は、それを処方したり販売したりする専用の資格がないのですから、健康保険が適用されるどうかは、現代医学の薬品の場合と同じと考えていいでしょう
 つまり、健康保険が使える医院や病院の医師が処方したもので、薬草であれば「日本薬局方」に収載されているもの、漢方処方であれば「薬局製剤方」に収載されているものに保険がきくということです。
 健康保険が適用される漢方薬の総数はまだ180種類程度で、漢方処方全体からみればごくわずかです。ただし、最近は処方に取り入れる医師が多くなっているので、病院で複数の薬をもらうと、その中に漢方薬が含まれているというケースも珍しくありません。

◆鍼灸治療は自費が原則
 鍼灸の治療で健康保険が適用される病気は、次にあげるたったの5疾患です。
運動神経系の障害による筋麻痺
②筋の疾患による筋麻痺、筋萎縮
③外科領域における後療法
④関節の運動障害および疼痛
神経痛
 鍼灸治療で保険を使えるようにするには、この5疾患であり、鍼灸の治療が必要であるという医師の承認があることが前提になります。
 都道府県によっては、医師会と鍼灸師会との間のコミュニケーションがとれていて、比較的保険申請がしやすくなっているところもあります。ただし、同じ疾患で、(現代医学の)病院で治療を受けていないことが前提です。病院からの保険申請と、鍼灸院からの保険申請がダブってしまうと、二重申請はできないので、鍼灸院側の申請が却下されてしまいます。
 こういった要因で、実際に保険を使って治療をしている鍼灸院は少ないのです。
 病院の中で鍼灸治療を行っている一つのケースとして、東洋医学に興味を持った医師自らが、サービスとして患者に針を打つケースはあります。患者側からすれば無料サービスだからいいようですが、医師は鍼灸の専門家ではないので、極端にいえばアマチュアがプロの領域を侵すというおかしなことになります。他の分野ならともかく、医療の分野では思わぬ事故を誘発する可能性もあるのです。




日本実業出版社 (著:関口善太)
「東洋医学のしくみ」
JLogosID : 5030103


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出版社:日本実業出版社[link]
編集:関口善太
価格:1,620
収録数:115
サイズ:20.8x14.8x1.6cm(A5判)
発売日:2003年7月
ISBN:978-4534036179

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