【東洋医学のしくみ】2章 東洋医学ではこう考える >
邪正盛衰
【じゃせいせいすい】

邪とは病気を引き起こそうとする「病邪」、正は病邪から体を守る「正気」のことで、病邪の力が正気を上回って病気になってしまうのが「邪正盛衰」です。たとえば、ウイルスを病邪、体の抵抗力を正気と考えればいいでしょう。
ただ、結果的に邪が正を打ち負かして発症するといっても、その過程は病邪・正気自体の強さによる2つのパターンに分けられます。この2つが、東洋医学の診断で重要な「実証か虚証か」という見きわめに直結します。
![]() | 日本実業出版社 (著:関口善太) 「東洋医学のしくみ」 JLogosID : 5030053 |