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東洋医学のしくみ2章 東洋医学ではこう考える >

陰陽失調
【いんようしっちょう】

 陰陽論に基づくと、太極(宇宙)は気でできていて、気は陰陽に二分されます。この見方を人体に当てはめ、背中が陽で腹が陰、体表が陽で内部が陰というように、対立するものを陰陽に分けることで生理観や病理観のベースにしているのです。
 腹が陰で体表が陽なら、腹の表面はどうなるのかと思われるかもしれませんが、陰陽の関係とは相対的なもので、絶対的な位置づけではありませんから矛盾はしません。ほかの例では、気が陽で血は陰の関係がありますが、気だけで見るなら衛気は陽、営気は陰となります。このように、どこに視点をおくかでそれぞれの陰陽関係があるのです。
 正常な状態での陰陽は、互いに影響しあいながら平衡状態を維持していることになります。しかし平衡状態が乱れて、どちらかが増長としたり減退すれば病気の引き金となり、これが「陰陽失調」に当たります。
 陰陽失調では、主に気と血・津液の陰陽関係を対象に考え、気の中でとくに陽性の強いものを「陽気」、血・津液の中でとくに陰性の強いものを「陰液」といいます。両者の平衡関係が人体の体温を安定させているのですが、そのバランスが崩れて陽気が勝る、あるいは陰液が不足すると発熱を起こし、逆だと冷えの症状が出ることになります。




日本実業出版社 (著:関口善太)
「東洋医学のしくみ」
JLogosID : 5030054


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 日本実業出版社「東洋医学のしくみ」

出版社:日本実業出版社[link]
編集:関口善太
価格:1,620
収録数:115
サイズ:20.8x14.8x1.6cm(A5判)
発売日:2003年7月
ISBN:978-4534036179

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