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標準治療病名 > 小児科

髄膜炎(小児)
【ずいまくえん(しょうに)】

Meningitis

 髄膜炎には、無菌性、化膿性、結核性、真菌性、ガン性などがありますが、小児で重要なのは無菌性髄膜炎および化膿性髄膜炎(細菌性髄膜炎)です。いずれもくも膜下腔(髄腔〈ずいくう〉)にウイルスや細菌が侵入して起きる疾患です。無菌性髄膜炎を起こすウイルスは多種にわたりますが、エンテロウイルスといわれる一群のウイルスによるものが最も多く、他におたふくかぜを起こすムンプスウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、インフルエンザウイルスなど、小児に感染を起こすウイルスのほとんどが無菌性髄膜炎の原因になりえます。一方、化膿性髄膜炎を起こす細菌(起炎菌)は生後3カ月未満では大腸菌、B群溶連菌が多く、3カ月以降ではヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)、肺炎球菌が多くなります。無菌性髄膜炎、化膿性髄膜炎とも症状は似ていますが、後者のほうがより重症で死亡率、合併症、後遺症の発症率とも高い傾向にあります。




寺下医学事務所 (著:寺下 謙三)
「標準治療」
JLogosID : 5035287

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編集:寺下 謙三
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