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60歳からの人生を愉しむ心理学第5章 人生の後半戦は5つの「力 >

話す相手がいると、人はいつまでも若々しくいられる

雑談に役立つ新奇な話題をたくさん持っている人は、さまざまなことに興味を持っています。朝、テレビのワイドショーを観ても、「またくだらないことをやっているなあ」とは思わない。「へえー。スカイツリーのおみやげ、こんなにいろいろあるのか」と、さっそく面白い話題をインプット。
テレビというものは次々と新しい話題を追い求めていますから、雑談の話題には事欠きません。八〇歳になっても九〇歳になっても、渋谷に新しいファッションビルができた、お台場に新しい施設ができたと知っていると、若者とも会話がはずみます。
ご長寿の双子で有名になったきんさん・ぎんさん。最近、ぎんさんの娘の四姉妹をときどきテレビで見かけます。彼女たちの会話は、聞いていて実に面白い。
最近の話題をよく知っているし、興味・関心・好奇心が旺盛にあるのを感じます。
そして楽しい会話の相手がいることが、四姉妹の若々しさにもつながっている。
ただボーッとテレビを観ているだけでは、だんだんつまらなくなってくるものです。「面白いことを聞いたぞ」と見たこと聞いたことを誰かに話して、楽しい時間を過ごす。それが動機づけとなって、またテレビを観て新しい話題を仕入れるようになります。
「今度話そう」と思えば、テレビも一生懸命観て、お菓子の名前やお店の名前などを覚えておくでしょう。そのまま誰にも話さなければすぐ忘れてしまうことも、人と話題にすると記憶に残ります。別の人にも何度も話すと、さらに記憶が定着します。
つまり、雑談のネタを仕入れれば、コミュニケーションがうまくいって、人間関係が広がる。よい人間関係ができればさらに雑談が楽しくなり、いろいろなことに興味を持つようになる。
この好循環が、いつまでも新奇性を失わない、若々しい精神を保つことにつながるのではないでしょうか。簡単なようで意外と難しいのかもしれませんが、連れ合いでも、ご近所さんでも、仕事相手でも、話す相手がいることは基本中の基本と言えるようです。




渋谷昌三(目白大学教授)
日本実業出版社 (著:渋谷昌三(目白大学教授))
「60歳からの人生を愉しむ心理学」
JLogosID : 8615424


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