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60歳からの人生を愉しむ心理学第5章 人生の後半戦は5つの「力 >

「知識」と「話題の広さ」と「人間の幅」が勝負

雑談するためには、まず話題の引き出しをたくさん持っていることが必要です。
ルアー(疑似餌)を使った釣りにたとえて考えてみましょう。ある疑似餌を使って釣れないときは、別の疑似餌に取り替えてみる。それでもダメならまた取り替える。この疑似餌を話題と考えてみてください。
何気なく話題をふってみる。相手があまり興味なさそうで乗ってこなければ、また別の話題をふってみる。そんな手さぐりをしているうちに、必ず会話がはずむ話題を見つけられるはずです。
たったこれだけのことですが、なぜ男性はこれが苦手なのでしょうか?その理由のひとつは、男性はとかく自分が興味のあることしか語らないからです。三人集まったら三人とも、自分の趣味と自慢話ばかりしている。他の人の歌はまったく聞いていないカラオケのようなものです。
女性は相手に合わせることに慣れているので、適当に相づちを打ってくれます。
また、会社で立場が上なら、部下は「お説拝聴」で聞いてくれます。これで満足していると、仕事をリタイアしてから妻に見捨てられ、あなたの話は誰も聞いてくれない……となる危険性があります。
あなたが興味のない他人の話に飽きるように、相手もあなたの話に飽きているかもしれません。「この餌がいい、絶対釣れる」と思い込んでいるのは本人だけ。
現実に釣れなければ考えをあらためる必要があります。しかし男性はおうおうにして、相手が自分の話に興味を示さないと、黙り込んでしまう傾向があります。
「どうもこの話は興味がなさそうだな」と感じたら話題を変える。次々に違う餌を放り込むことができれば雑談は続きます。
そのためには、単純なことですが、まずテレビや新聞などで情報収集をしましょう。テレビも新聞も至れり尽くせり、いろいろな話題で満載です。政治経済、社会、事件、芸能、スポーツ……。自分の興味のあるところ以外にも目を向けます。雑誌や週刊誌の見出しだけでも目を通す。
いろいろなことに興味を持って、知識を蓄えていくことが必要です。雑談力をバカにしてはいけません。人間の幅の広さに裏打ちされた力なのです。




渋谷昌三(目白大学教授)
日本実業出版社 (著:渋谷昌三(目白大学教授))
「60歳からの人生を愉しむ心理学」
JLogosID : 8615423


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