めはり寿し
【めはりずし】
高菜と酢飯の素材が生きる、シンプルだが野趣に富んだ味
南紀熊野は、大きく葉がやわらかい上質な高菜の産地。農家の菜として重宝され、塩漬けした高菜で握った寿司が、農作業の弁当として好まれたという。茶碗2杯分もの大きな握り飯で、口だけでなく、思わず目まで見開いて食べたことから “めはり寿し”と呼ばれるようになったものだ。
その郷土料理を食べやすい一口サイズにアレンジし、昭和34年に登場したのがこれ。寿司と呼びながら、かつては酢を使わないものもあったそうだが、駅弁はもちろん酢飯。これにシソとゴマを混ぜ合わせることで、風味よく仕上げたのもひと工夫。素朴でシンプルな寿司だが、素材のよさが生きており飽きがこない。五つでも食べごたえは十分だ。
【問い合わせ先】
丸新(まるしん)
電話:0735-22-8181
住所:和歌山県新宮市徐福2-1-30
【買える場所】
新宮駅(ホーム売店、駅前店舗)、紀伊勝浦駅、熊野市駅、特急「オーシャンアロー」「スーパーくろしお」「くろしお」車内/通年販売
価格:630円(最新価格はご確認ください)
| 東京書籍 (著:小林しのぶ) 「5つ星の駅弁空弁」 JLogosID : 8567393 |