【全国五つ星の手土産】近畿 > 大阪府
釣鐘まんじゅう[釣鐘屋本舗]
【つりがねまんじゅう】

なにわの心意気を伝える
四天王寺の大梵鐘を模した名物
![釣鐘まんじゅう[釣鐘屋本舗]](../img/d054/temiyage242.jpg)
聖徳太子が建立したとされる大阪の四天王寺の門前名物・釣鐘まんじゅうは、明治33年(1900)に町の有志が寺に大梵鐘を奉納して評判になり、それを記念して釣鐘屋本舗が門前で売り出した。大梵鐘に似せた型で焼く、こし餡がたっぷり入ったカステラ饅頭で、食感はしっとり。焼き色もこんがりと美しい。
釣鐘まんじゅうをそのまま小さくしたような形の菓子が、一口かすてら。カステラ生地を寝かせた熟成生地を使い、ふんわりしながらも弾力がある。餡は入っていないが、食べやすく優しい甘さ。バナナの形のユニークな名代芭蕉も、同じ製法を生かして作られている。カステラ皮の中には、北海道産手亡豆を丁寧に練り上げ、かために仕上げたなめらかな白餡がずっしり。昔、バナナが高級品で庶民の口に入らなかった頃に考案されたものだが、なにわらしい遊び心は今でも受けている。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071841 |