【全国五つ星の手土産】北陸・甲信越 > 石川県
焼まん[越山甘清堂]
【やきまん】

金沢の名所・名物を写して
こんがり焼いた酒饅頭
![焼まん[越山甘清堂]](../img/d054/temiyage156.jpg)
明治21年(1888)創業の越山甘清堂は、製法にこだわり、金沢ならではの伝統的な菓子を守り続けている店。焼まんは、その代表銘菓。蒸した大判の酒饅頭の表面をこんがり焼いて絵柄を浮かび上がらせる逆焼きが特徴だ。兼六園の灯籠や加賀人形など金沢の名所・名物の絵柄がくっきりとして、まさに名物というにふさわしい。昔、殿様のお国入りの際に、人の顔大の焼き饅頭が振る舞われたという逸話を残す縁起物でもある。
生地には代々受け継がれてきた独自の酒種を使い、焼きたての饅頭からは、ほんわりと芳香が立ちのぼる。生きた酒種は季節によって微妙に状態が異なり、長年の経験からそれを見極める職人技が光る。伝統手法を生かした古くて新しい銘菓も作り出しており、羽二重加賀れんこん餅は平成17年度石川県知事賞を受賞。金沢城をイメージした金城巻もみやげに好評だ。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071755 |