【全国五つ星の手土産】北陸・甲信越 > 富山県
薄氷[五郎丸屋]
【うすごおり】

約260年前に創製された
職人技が生む優雅な献上菓子
![薄氷[五郎丸屋]](../img/d054/temiyage148.jpg)
五郎丸屋の五代目八左衛門が、宝暦2年(1752)に創製した薄氷は、文字どおり水田などに張る薄氷をイメージした優雅な干菓子。藩政時代には、加賀藩主前田家から禁裏や将軍家に献上され、明治以降も宮内省の御用菓子となった、北陸を代表する銘菓である。富山特産の新大正米を使った薄い煎餅に、本場阿波産の和三盆を一枚一枚手塗りする。口の中に入れると、まさに薄氷がはかなく溶けていくような食感。後には和三盆の独特な風味が残る一品だ。
さらに、季節の薄氷も発売。春は花びらの一片をイメージしたひとひら、初夏はほたる、晩秋はいちょう、冬は雪うさぎなど数種があり、いずれも上品。茶道界からも高い評価を受けている。このほか、スティック状のメレンゲ・古木や、くるみゆべしを手でちぎって、食べやすいように仕上げた契りゆべしなど、品のいい和菓子が揃う。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071747 |