【東京五つ星の鰻と天麩羅】鰻の名店厳選40軒 > 墨田区
千代福
【ちよふく】

特丼はびっくりうれしい超弩級

京葉道路と清澄通りが交差する緑1丁目交差点近くに、白く「鰻」と染め抜いた暖簾をかけてしゃれた装いの店が建つ。外観は和風モダンな割烹風だが、店内の雰囲気はごく庶民的だ。
主人の西川創司さんは、18歳ごろから都内各所のうなぎ店で修業を積み、腕を磨いた大ベテラン。その修業中に、親方からよく「うなぎ料理が一番難しい。これさえ身につければ、ほかの料理はすぐにできる」といわれたという。しかし、どんな料理も手がけるようになった今は「そんなわけにはいきませんでしたね。うなぎに限らず、和食はみんな難しい」と笑う。
千代福では、うな重の特上以上には養殖うなぎの高級ブランド・坂東太郎を、ほかは愛知県・宮崎県・鹿児島県産などを使う。直径21㎝もの大きな漆塗りの丼で供される特丼、蒲焼とご飯が別盛りの組重など、店の看板料理でブランドうなぎを堪能したい。鶏肉のキジ焼と蒲焼をご飯の上に半々にのせたらんち重は、お得感いっぱいの昼の人気料理だ。
![]() | 東京書籍 (著:見田盛夫/選) 「東京五つ星の鰻と天麩羅」 JLogosID : 14070730 |