【旬のうまい魚を知る本】 >
▼「薩摩甘エビ」の正体はヒゲナガエビだった

ヒゲナガエビの名はヒゲが長いことによる。実に体長の3倍以上。見た目は甘エビ(標準和名ホッコクアカエビ)に似ていなくもないが、もっと太め、赤い体色が明るい。このエビを知ったきっかけは「薩摩甘エビ」の名を耳にしたことだった。「そんなエビ食べたことがないぞ!」と産地の鹿児島県阿久根市の漁師に問い合わせると、「薩摩甘エビ」とは商品名で、標準和名ヒゲナガエビとわかった。「産直もやっている」というので送ってもらい、まれにみる美味と知った。それ以後、わが家の冷凍庫に切らしたことがないほどのお気に入りだ。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070626 |