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旬のうまい魚を知る本 >

▼ケムシカジカの味噌汁で味のハーモニーを楽しむ

月浜の漁師さんたちがもっとも好むケムシカジカ料理は、なんといってもボッケ汁とも呼ぶ味噌汁だ。「苦玉のほかはすべて利用する。頭やあらはもちろん、エラも胃袋も肝も尾っぽも汁に入れるよ」と自ら包丁をにぎる鈴木さん。エラはそのまま、胃袋は内側のヌメリを包丁でこそげとり、水洗いしてから細く切る。ほかは「銀杏切りの大根だけ」という味噌汁だ。
汁を一口すすると、各部位から絞りだされた滋味が、みごとなハーモニーを奏でている。漁師流に頭や中骨についた身をしゃぶり食いすると、深海でしか育むことができないであろう玄妙な味わいが、いかにも満ち足りた気分にさせてくれるのだ。ひょろひょろした皮と身のしゃぶり心地がまたうれしくて、幸福感にどっぷりつかってしまうのだ。




東京書籍 (著:東京書籍)
「旬のうまい魚を知る本」
JLogosID : 14070522


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 東京書籍「旬のうまい魚を知る本」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京書籍
価格:1,836
収録数:650匹
サイズ:18.6x13x2cm(四六判)
発売日:2002年8月
ISBN:978-4487797776

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