ラブホテル
【らぶほてる】
大阪のラブホテルが「休憩一時間」から設定している理由
日本全国ラブホテルがないところはないといっても過言ではないが、大阪にはちょっと変わった風習がある。ラブホテルの休憩時間は二時間や三時間が普通だが、大阪のラブホテルは休憩一時間というのがほとんどらしい。これは、関西人のカップルがせっかちだからというわけではなくて、部屋の回転率の問題だという。二時間にして高い料金設定をするよりも、一時間の料金でまずホテルに入ってもらって、それより長くなる人は延長料金払ってくださいね、ということらしい。さすがは大阪商人。最初の設定が一時間の単位だと、「おっ、安い」と思わせるし、実際に一時間以内にことを終わらせてくれれば、ホテルとしては回転が速くなるので儲かるしくみだ。もちろん延長した場合は延長料金を取れるので問題なしだ。休憩でラブホテルを利用する客というのは、門限などがあるか理由があってお泊まりができない客である。だから、夕方から電車でその日のうちに家に着くぐらいまでの時間帯がいちばん利用率が上がるのだ。その五、六時間を有効に使うには、二時間単位ではもったいない、というわけだ。大阪発で全国に広まった商売は多いが、さてこの「休憩一時間」のアイデアは全国に広まるだろうか……。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820940 |