UFO
【ゆーほー】
カップ焼そば「UFO」は、「うまい・太い・大きい」の略
一九七六(昭和五一)年五月二一日から発売された、日清食品の「焼そばU.F.O」は、日本で最初の皿型容器のカップ麺だった。そのネーミングも、容器が未確認飛行物体とよく似ていることからつけられたと思いきや、実は違うらしい。「焼そばU.F.O」のUFOは、「うまい、太い、大きい」の頭文字「U」「F」「O」をとって並べたものだ。実際、発売当初のCMでは、ちゃんと「うまい、太い、大きい」とはっきりといい切っている。日清食品から発売されたカップ麺としては、カップヌードルに続いて二番めに古いロングセラー商品だ。うまいのは当たり前で、そのうえ「麺が太くて容器も大きく」ボリューム満点であることをアピールしたことが功を奏したのだろう。容器の形といい、ネーミングといい、新しさを感じさせるところがミソだった。「焼そばU.F.O」の発売当時の値段は一二〇円。現在では一五五円ぐらい。値段も人気の秘密の一つだろう。余談だが、発売当時のCMに出ていたのは、「わかるかなあ?」のセリフでおなじみだった松鶴家千とせ氏。「うまい、太い、大きい」のキャッチコピーの後に、「日清焼そばU.F.O。ひっくり返せばフォーユー」の決めゼリフがあった。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820922 |