MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

雑学大全2そーだったんだ! > 由来

屁の三徳
【へのさんとく】

「屁」は古来より魅力的であった

つまらないもののたとえとされる「屁」だが、古来、生活訓やたとえ、読み物の題材となっている。生活訓としては「我慢をすると体に悪い」「すっきりする」「腹が減る」が代表で、これは「屁の三徳」といわれている。たとえでは、「へっぴり腰」「屁とも思わない」「屁理屈」「屁の河童」など枚挙にいとまがない読み物も古くからあり、平賀源内の『放屁論』もその一つだ。日本武尊は、「へびす」のなまった夷が草に火をつけて大勢で放屁をしたので火が尊のほうになびき、尊は剣を投げて夷の屁を切った。八方に夷が逃げたため、逃げることを辟易といいはじめた。辟易とは「屁消益」のことで、屁が消えて尊の得になったことをいう。また、クサいものをまき散らしたのでこの剣を「臭薙の宝剣」と名づけたという説も載っている。民話のなかにはおもしろいものが多く、「ダンダッ(誰だ)」と聞こえる屁をする男が番人となって盗人を捕らえる話や、姑を吹き飛ばすほどの屁を放つ嫁が、果実を落としたり荷駄をもらったりすることで、なんとか離縁をまぬがれ部屋の起源となった「屁をひる室」をあてがわれた話などがある。このように、つまらないもののたとえが多い「屁」だが、古来、多くの人が興味を持って記述してきたのである




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820796

この辞典の個別アプリ

雑学大全2
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾アプリ。

【辞典内Top3】 火元責任者  よさこい  手のひらを太陽に  
【関連コンテンツ】

関連辞書

雑学大全 暦の雑学事典 日本史の雑学事典 道と路がわかる事典 

関連書籍

 東京書籍「雑学大全2」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京雑学研究会
価格:2,160
収録数:1000
サイズ:25.6x18.4x3.6cm(B5判)
発売日:2004年8月
ISBN:978-4487801305

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト