ピカソ
【ぴかそ】
自分のもとを去った女の絵は醜く?
ピカソは七〇歳のときの祝賀会で、「頻繁にセックスし、赤ワインを飲んでいるよ」と話し、なんと八〇歳の誕生日の直前には、三五歳のジャクリーヌ・ロックと秘密裏に結婚をしているほど精力的な男だった。生涯を通じて女性を愛し、九一歳で死亡する直前の一〇年間は、ひたすら性の世界を描き続け、なかには公開がはばかられるようなポルノまがいの作品まである。ピカソは、若い頃から女性に関しては実に奔放だった。しかも、新しい女性が登場すれば、ピカソの新しい芸術が生まれるといわれたほどだ。新しいな女性の存在こそがピカソの芸術の源だったともいえるのである。女性に対する自信もかなり持ち合わせており、日頃から「自分から去っていける女性はいない」と豪語していたという。それだけに、自分の元から去った女性のことはかなり恨んだようで、最初は美しく描かれていた女性が、ピカソの傍からいなくなった途端、醜く描かれたりもした。最初の妻は馬や醜い老婆として登場しているし、愛人のなかには犬やヒキガエルの顔に描かれた人もいるし、絵の中で殺された女性までいる。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820734 |