そうめん
【そうめん】
そうめんに混じっている色つき麺は何の目印?
そうめんの袋のなかに、一、二本だけ、ピンクや緑、黄の麺が入っていることがある。何のために色がついているのか、気になったことはないだろうか。「揖保乃糸」などで有名な兵庫県手延素麺協同組合によると、とくにそうでなければならない理由はなく、何かの目印ではないという。そうめんを食べる時期は圧倒的に暑い夏が多く、見た目も涼しくおいしく味わってもらうために、ちょっとデザインを工夫しただけらしい。通常のそうめんは、麺が真っ白で、つゆは黒だから、モノトーンで味気ない。そこで、色見を加えることがはじまったのだ。加えるのは糸束に数本、白色の麺の〇・一パーセントほどの量を加えているという。揖保乃糸に限らず、ピンクは紫蘇や紅花、緑は抹茶、黄色は卵黄などの色で着色し、様々なメーカーが色つきそうめんを取り入れているという。ちなみに、「そうめん」と「ひやむぎ」の違いだが、JAS規格では、太さが一・三ミリ未満がそうめん、一・三ミリ以上一・七ミリ未満までがひやむぎとされている。一・七ミリ以上は「うどん」である。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820499 |