【雑学大全2】そーだったんだ! > 由来
しっぺい返し
【しっぺいがえし】

「しっぺ」ではなく、本来は「しっぺい」
「すぐにもどってくる仕返し」の意味で、よく「しっぺ返しをくらった」といったりするが、この「しっぺ返し」は、正確には「しっぺい返し」である。「しっぺい」とは、禅宗の僧侶が使う道具で、漢字では「竹篦」と書く。竹篦とは、細長く割った竹を合わせてつくった板のようなもので、座禅の途中で、雑念があって体が揺れたり、眠りそうになったときに、後ろからバシッとやられる、あれである。この竹篦をなぜ「返す」のかというと、僧侶が交代で竹篦を打つ役をしたからである。つまり、打たれた者が打つ側になることもあるからというわけだ。ちなみに、罰ゲームなどでおなじみの二本の指で相手の手首や手の甲を打つ「しっぺ」も、本来は指「しっぺい」である。
![]() | 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820387 |