【雑学大全2】社会 > 社会
国土
【こくど】

アイスランドは、毎年勝手に一センチずつ国土を広げている
北大西洋に浮かぶ島、アイスランドには、「火と氷の国」という別名がある。アイスランドといえば、北極圏近くに位置するまさに極寒の地というイメージが強いのだが、そのイメージとは対照的に、実際は海底から噴出した溶岩が固まってできた火山島である。しかも、その大きな噴火口はいまでも幾重にも連なっており、「ギャウ」と呼ばれる裂け目をつくり現存している。このギャウは、ほとんどが一〇〇〇?四〇〇〇メートルという深海にある海嶺が地上に乗り出したものである。これは世界でも珍しく、このアイスランド以外では、アフリカ大陸にあるぐらいである。幅が数十キロにおよぶ地溝帯からは、溶岩や温泉が噴出しており、今でも地震が頻発しているため、地盤活動が盛んで、なんと一年間に一?一・五センチほどは、いまでも国土を広げているという。
![]() | 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820311 |