MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

雑学大全2社会 > 社会

国籍
【こくせき】

国際線の機内で生まれた赤ちゃんの国籍は?

国際的に見てみると、国籍についての意識はその国々で結構違っている。日本の場合は、圧倒的に「血統重視主義」。血のつながりを重んじる傾向があるために、両親のどちらか一方が日本人であればそれだけで日本国籍を取得できる。たとえその赤ちゃん生まれたのが太平洋上の船の上でも、外国に向かう航空機のなかでも、である。これに対して、アメリカやヨーロッパの多くの国は「出生地重視主義」。どこで生まれたのかが重要で、自国の領土や領空、領海で生まれ赤ちゃんには、両親の国籍云々にかかわらず自国の国籍を与えるである。もしも、アメリカの上空を飛んでいる航空機の中で産気づいて子どもが生まれたら、両親がともに日本人であっても、申請さえすればアメリカ国籍が取得できるのである。ただし、この場合、日本でも国籍を同時に取得することになるので、本人が成人を迎えるとき、アメリカか日本かどちらかの国籍を選ぶことになる。では、ここで問題。太平洋上など、どこの国にも所属しない公海上を飛行しているときに、万が一赤ちゃん生まれしまったとしたら、「出生地重視主義」の考え方ではどこの国籍をとればいいのだろうか。この場合はちゃんと決まりがあって、生まれたときに乗っていた飛行機が所属している(置籍している)国の国籍が与えられることになっているのだ。ちなみに「血統重視主義」の日本で、両親のどちらかが日本国籍ならば国籍を与えるというようになったのは、つい最近のことで、一九八四(昭和五九)年に国籍法が改正されてからである。それまでは「父の血統重視主義」で、父親が外国人で母親が日本人の場合には、日本で出産しても帰化しない限り国籍が与えられなかった。




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820310

この辞典の個別アプリ

雑学大全2
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾アプリ。

【辞典内Top3】 火元責任者  上総・下総  ちゃん  
【関連コンテンツ】

関連辞書

雑学大全 暦の雑学事典 日本史の雑学事典 道と路がわかる事典 

関連書籍

 東京書籍「雑学大全2」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京雑学研究会
価格:2,160
収録数:1000
サイズ:25.6x18.4x3.6cm(B5判)
発売日:2004年8月
ISBN:978-4487801305

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト