MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

雑学大全2ヒトの不思議 > 男と女

オシドリ夫婦
【おしどりふうふ】

実際のオシドリの夫婦は、仲がよくない

いつまでも仲睦まじい夫婦によく使われる「オシドリ夫婦」という言葉。語源はまさしく鳥のオシドリなのだが、実際にその生態が明らかになるにつれ、そのたとえには疑問符をつけざるを得ないようだ。確かにオシドリは、子どもが生まれるとオスとメスが一緒に仲睦まじく子育てをする姿が印象的だが、どうやらこの夫婦は長続きはしないようなのだ。昔は、そもそもオスとメスがつがいになっている鳥の様子を見ても、それが本当に同じ個体同士なのかどうかはっきりとわかっていなかった。ところがマーキングなどをして個体としてのオシドリの研究が進んだ最近では、毎年毎年その交尾相手が代わっていることがわかった。一夫多妻ではなく一夫一妻制ではあるのだが、そのスパンは短く、冬になると群れで越冬するため、その時期にはつがいはすっかり解消されてしまう。しかも、オスは交尾をしてメスが卵を温めはじめると、どこかに遊びに行ってしまうという。では、なぜ昔の人がオシドリのつがいに仲がよいイメージを持ったのか。オシドリはもともとオスもメスも茶色で目立たない色をしているが、オスは繁殖期だけ美しい羽の色になる。毎年、繁殖期にはメスを引きつけるため、美しく変身するのだ。そして繁殖の目的を果たすとまた、もとの茶色に戻ってしまうのだが、繁殖期に目立つ色になったオスのオシドリがメスとつがいで行動しているのを見て、実際はその時期だけなのだが、「オシドリの夫婦が仲よくしている」と人の印象に残った、ということらしい




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820121

この辞典の個別アプリ

雑学大全2
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾アプリ。

【辞典内Top3】 火元責任者  手のひらを太陽に  上総・下総  
【関連コンテンツ】

関連辞書

雑学大全 暦の雑学事典 日本史の雑学事典 道と路がわかる事典 

関連書籍

 東京書籍「雑学大全2」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京雑学研究会
価格:2,160
収録数:1000
サイズ:25.6x18.4x3.6cm(B5判)
発売日:2004年8月
ISBN:978-4487801305

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト